「RED
STONE」の探索がもっとも活発に進行されているのはフランデル大陸の極東地域で、その極東地域でももっとも歴史の長くて、強大な影響力を持っているゴドム共和国に残されている史料に次の様な記録が残っている。
「およそ五百年余りの昔たるブルン暦4423年6月。俄かに空が黒く成りて3日間彼の状態が続け。続いて十日間明るくて赤き光空を被いし。彼の挙句、赤き光一つの点に成りて南の土地に落ちれり。」
この史料ではこの事件を「赤き空の日」と呼んでいたが、その後100年余りの間、どの史料にも注目すべき事件などは記録されていなかったし、人々は不思議だったあの事件を忘れてしまうように見えた。だが一百年の年月が経たあと、どこからともなく不思議な噂が流行りだすようになって、「RED
STONE」に関連する様々な噂が登場したのがこの頃であった。 ある者はあれは本当にあったかどうかも確認できない大昔のことで一部の物好きが作り出した作り話だと言っていれば、ある者はどこかの大金持ちが失った大きいルビーを取り戻す為に立てた噂に過ぎないとも言っていた。 |